文責:いっそう、たいち、ふぁーじ
これから有機化学を習おうかという皆さん、既に有機化学をやっている皆さん、もう有機化学でひどい目に遭われてしまった皆さん、おはようございます。
とくに導入でベラベラ喋るつもりはないので1つだけ。ここからはあくまで私見です。ただし、割と正しいことを言っている自信はあります。まあですが私見に過ぎないので、全てを信じる必要はありません。今後の参考程度にでもしていただければ私としては幸甚の至りです。
最低限暗記は必要ではある
これは有機化学に限らない話ですが、まず量に差はあれど何においても「暗記」という作業は必須になります。
よく「○○は暗記科目だ」とか、「○○には暗記はいらない」などという言葉を聞きますが、そもそも暗記を全くすることなく成立する学問の方が少ないでしょう。いかなる分野でも多かれ少なかれ専門用語や、コンテクスト、バックグラウンドを知る必要があります。「世界史には暗記は必要ないんだ」とは言われても、「BLM運動を受けて、グラッドストンライブラリーの立像は倒されるべきであるか」という問題に対して、全くの門外漢が適切な意見を持てるはずがありません。とにかく、いかなる分野においても、原則的に最低限の知識は必要であり、(テストがあるなら尚更ですが)暗記という作業は少なからず必須であるということです。
とはいえ、全て暗記する必要はない。覚えたい人は覚えればいい
さて、ここからがおそらく皆さんが知りたい話なのではないでしょうか。結局有機化学ではどの程度暗記が必要なのか……。
答えはズバリ「個人差があります」
高等学校の有機化学は、有機化学のほんの少しの分野についてのみ扱っています。したがって、ほんの少しの分野の根本的な原理をおさえれば残りは他の科目のように考えて問題を解くことは可能ですし、全て暗記してごり押すといったことも不可能ではありません。私は前者の方法で有機化学を勉強しましたが、大学以降も有機化学を使うような人はとくに、前者の方法をおすすめします。大学以降ではより広い分野について取り扱うため、いちいち全て暗記していては脳の容量が足りません(人間にも外付けハードディスクとかあればいいのに)。ですので、高等学校のうちからこうした方法に慣れておくというのは大いにアリだと思います。(あと、私は単純暗記がそこまで得意ではなかったので)
結論としては、おすすめは全てを単純暗記で押し切るのではなく、後の学習にも役立つように考えながら学ぶことです。調べれば色々方法は出てくると思いますし、危険科学部でも今後そうした方法で有機化学を学習していく連載記事を投稿しようと思います。よろしければ是非。
おわりに
今回はなんだか歯切れの悪い話で申し訳ございませんでした。次回以降、少しずつ有機化学の世界に踏み込んでいこうと思います。改めて、よろしければ是非御覧ください。
今回もここまでお読みいただきありがとうございました。
コメント